- Last Modified: 2009年6月 8日 09:41

私たち王慈福祉会の使命は、ご利用者、地域の方々そして働く職員が生活していく上で価値あるものでなければならないと考えています。私たち王慈福祉会は、お一人おひとりの尊厳、ニーズや権利に対する思いを心に刻み、暖かで和やかな空間、心の拠り所を整備し、誰もが幸せになれるよう、笑顔や心のこもった高水準のサービスの提供を心がけています。
私たちの高齢者や障がい者、児童のための高品質な支援・サービスが、地域の方から最初に選ばれる存在であり続けたいと常に願っています。
ご利用される皆さんの権利の尊重、倫理綱領につきましては、こちらに掲載しております。


社会福祉法人 王慈福祉会からご挨拶申しあげます。
日本は世界中がいまだかつて体験したことのないスピードで高齢社会になり、人が安心して社会で暮らす上で様々な不都合がでてきました。「将来に希望がもてない」「年金、医療、福祉は大丈夫?」「われわれの暮らしはどうなるのだろうか?」「障がいを持っていても安心して子育てができるの?」という声を若い方からお年寄りまでよく聞きます。
今、国民の社会福祉や社会はどうあるべきか、どう対応するのだろうかと世界の目が日本に注がれています。何故なら、これから高齢化が課題となる外国は、日本の成功と失敗を学び自国の対策に活かすことが出来るからです。国や県、市町村がなんとかしてくれると思うのではなく、決して傍観者にならず、自らが行動していくことが求められています。日本人として、そしてなにより、皆さん自身の力が試されており、生き方が問われています。人として将来を明るく照らすための行動は、世界中から賞賛され活用される日が来ます。世界中の人々、そして目の前で困っている方々はそれを待っているといっても過言はありません。喜びは分かち合うと増えていきます。
「子ども叱るな、来た道だもの。年寄り笑うな、行く道だもの。来た道、行く道、二人旅。これから通る今日の道。通りなおしのできぬ道」と言います。
今は元気でもかならず年老いていきます。尊厳を持ち、最後の瞬間まで人を人として当たり前のように接する「福祉道」、「介護道」の追及をわれわれと一緒にしてみませんか。

世界の人口はおおよそ65億、日本は1億2千万強、岡山県でも約200万人の方が暮らしています。こんなにたくさんの人がいるにもかかわらず、皆さんはこの時代に日本人として、岡山県人として、そして岡山にかかわりのある人として、生きています。なにか見えない糸を感じずにいられません。人は一生のうち、必要とされるときに必要な出会いがあるといいます。
一緒に働く仲間、利用者とその家族、地域とのふれあいのひとつひとつが新たな出会いです。その出会いは多かれ少なかれ皆さんの人格形成など、様々なかたちで影響や刺激を与えます。出会いに感謝しなければなりません。医療や福祉に限らず、人をお世話するということはとても大変です。が、大変さゆえにそこで得た経験ややりがい、達成感は皆さんの糧になり、人間の幅を広げ、人として生きていく上で大いに役立つことになります。そうなるためにはまず、皆さんの現在位置を確かめてください。そうしてはじめて人生という名の羅針盤の舵をきることができます。


先日、汲々とした日々の生活を脱し、香川県直島南寺の漆黒の闇のなかに明かりのありがたさと闇への畏れ、岡山県吉永町八塔寺での囲炉裏の火おこしに、火の大事さ、暖かさ、そして怖さを実感してきました。目が見える、手が動くことがどんなにありがたいことか、普段意識もしないで当たり前のように過ごし、生活の便利さゆえに忘れていますが、恐らくは遺伝子の奥底に刻まれている「意識」が、そのことを呼び覚ましてくれたに違いないと思っています。この気づきを大切にしたいと思います。
実体験のなかでこそ、感謝や感動、生命への慈しみ、そして「知恵」が生まれてきます。試みに水や食料がない時と場所を体験してみる。電気でもいい。便利さゆえに、暑さ、寒さ、昼夜、水、食事がない状態を感じなければ、自然への畏敬や感謝の念などわきません。体が不自由な状態、おむつをした感触、ベッドに縛られた気持ちを体験することによって、感じ、考え、思いを馳せることができます。自分が困っている人の立場であったらどうして欲しいか、常に念頭においてほしいことのひとつです。
「氷」が解けるとどうなるかという問いに、「水」になるという知識だけではなく、「春が来る」という感性を大事にしていきたいと思います。お年寄りや障がい者、子どもの普段と何気なく異なる仕草や表情を感じ取れるようにしたいものです。皆さんの「知恵」を活かす時がきています。

1日24時間、86,400秒という時間は誰にでも平等に与えられています。どこに住んでいようと、どんな生活をしていようと、元気な人、大人、子供、男女、障がい者、お年寄り・・・。そして、皆さんは、その時間を自らの考えで自由に使っています。が、目の前で困っているお年寄りや障がい者は、時間は平等であっても好きなことや人として当たり前に過ごすことができる時間は限られています。
人生80年時代、寝ている期間は1/3から1/4の20数年の長きになります。残りの起きて活動している時間を一瞬たりとも無駄にしない、有意義に活用するという気概をもっていただきたいと思います。
人は常に誰かと誰かの橋渡しをし、皆さんの一言や行動で周りの人を良くも悪くも変えることができます。前提や当たり前だと思っていることを疑う。ものの見方は多様です。複眼をもっていきたいものです。
平成6年創立の若い法人です。試行錯誤を繰り返しながら、地域の方々と一緒に少しづつ前へ進んできました。そんな環境で一緒に働き、学び、生活していくなかで力を発揮してみませんか。意欲あふれる方々をお待ちしています。心の拠り所づくりに挑戦しましょう。
